2017年11月30日

メッセージリレー第8回 今野尚美さん

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(1)このような素晴らしい企画に参加させていただき大変嬉しく思います。ショパンの作品と向きあう貴重な機会に感謝して練習しております。

(2)(3)正直に言うと私は子供の頃からショパンに近寄りがたい畏れのような思いを抱いておりました。永遠の憧れ、どこか遠く彼方にいる高次元の人...ショパンの作品のあまりの美しさに、おいそれとは人前で弾けない気持ちでした。巨匠たちがショパンを奏でる名演を聴く度に漂う高潔な響き、天才ゆえの澄み切った聖域をショパンの作品に感じていたからかも知れません。
しかしショパンはどこまでも優しく、日常の些細な感情まで表現するかのようにピアノに寄り添って聴く人の心に染み入ります。
(どんなに超越した人だったことでしょう!)

今回弾かせていただくのは円熟の極みとも言える詩的な作品の数々、ショパンにとっては「音」が「言葉」そのものだったのでしょうか、ショパンの音楽は上手く言葉で説明できませんが当日少しでも「音」で語れたら...と思います。
是非お越しくださいませ!

(4)初めてすばるホールで弾かせていただいたのは2008年でした。アウトリーチのコンサート活動で富田林市に滞在し、支援学校や小学校、プラネタリウム等でも演奏しました。実はその時のコンサートがきっかけとなり、ピティナともご縁が深くなりました。有り難うございます!
2015年には「ピアノファンタジー Vol.2」でピティナ・ピアノコンペティション受賞歴多数の素晴らしいピアニストの方々とご一緒させていただき、また地元のリトルピアニストの皆様とプロコフィエフの「ピーターと狼」を連弾したことも楽しい思い出です。

いつも温かくお見守りくださる「すばるホール」のご担当者様に感謝をこめて演奏しま
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posted by subaruhall at 14:38| Comment(0) | 日記

2017年11月29日

メッセージリレー第7回 水本明莉さん

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(1) ショパンの名曲が並ぶ素晴らしい演奏会の一端を担えることを、心から嬉しく思います。わたしにとっても思い入れの強いショパン晩年の名曲達を、聴いて下さる皆様と共有できますことを楽しみにしています。

(2) 演奏させていただく3曲はいずれも、ショパン晩年に書かれた傑作達です。

●即興曲第3番 変ト長調 Op.51
即興曲第3番は、彼の遺した4曲の即興曲のうち一番最後、彼の創作活動の最も充実した時期に書かれました。香り立つように移りゆく響きの中にゆらめく、優美で時に感傷的な旋律が美しい、ショパン自身も愛奏したといわれる作品です。

●3つのマズルカ Op.56
即興曲の完成から約1年後、自身が患う肺病により身体的・精神的に不安定になっていくなか、ショパンはマズルカ作品56を書き上げました。特徴的なリズムを有するポーランドの民族舞踊であるマズルカは、ショパンが最も大切にしたジャンルのひとつで、彼の生涯を通して50曲以上が遺されています。作品56は、詩的で表情豊かな第1曲、民族色が豊かに表れた第2曲、静謐で幻想的な性格の第3曲からなり、高貴な魅力に満ちた作品です。

●幻想ポロネーズ 変イ長調 Op.61
マズルカと同じくポーランドの舞曲であるポロネーズは、小規模なマズルカとは対照的に、その多くがショパンの民族意識と芸術的志向を統合した大作に結実してきました。幻想ポロネーズ作品61は最晩年に書かれた、ショパン最後の大作です。当初は幻想曲として書かれていたこの曲は、5つの主題が回顧する自由な構成と夢幻的な楽想をもち、深い憂愁と、光を湛えたポロネーズのリズムを端々に散りばめながら、崇高な音楽世界の高みへと昇華していきます。

(3) ショパンはわたしにとって、ピアノを演奏することを、ひとり分の命を生きることのように感じさせてくれた初めての作曲家でした。ショパンの音楽に宿る儚く尊い美しさに触れるたび、彼の音楽は人生そのものだと感じます。

(4) すばるホールでさせていただいたコンサートが、わたしの初めてのソロリサイタルでした。お客様と関係者の皆様が見守ってくださる温かく素敵な空間で、大好きな曲を集めたプログラムを演奏した時の胸いっぱいの喜びを、今もよく覚えています。
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posted by subaruhall at 16:27| Comment(0) | 日記

2017年11月21日

メッセージリレー第6回 鯛中卓也さん

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(1)今回のフェスティバル参加への意気込み
ショパンにはずっと惹かれ続けており、どの作曲家にも増して多くの作品に取り組んできました。
このフェスティバルでは、私にとって特に大切な前奏曲集を弾かせて頂けることになり、心から嬉しく、改めてこの作品と向き合い、深めていきたいです。

(2)演奏される曲目の紹介
今回取り上げますOp.45の前奏曲と24の前奏曲集Op.28は、作曲時期の上で僅か数年の隔たりしかありませんが、作風は大きく異なります。
まず、Op.45は単独で書かれた作品で、流れるような転調の綾の中で主題が何度も回帰し、即興的な趣をもちます。
この曲に溢れる色彩感は、後期ショパンは勿論のこと、ドビュッシーやラヴェルを予感させるような美しさを湛え、彼自身の音楽語法がより草書的になり、自由で幻想的な境地が窺えます。
一方、24の前奏曲集Op.28は、J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集に影響を受けて作曲された意欲的な大作です。
作曲技法においては確かに先人の跡が見て取れますが、そこに表れた音にはいずれもショパンの個性が宿っており、五度圏の循環をもとに長短調が平行関係で結びつく調性配置といった全体の構成も独創的です。各曲が連なることで、詩的で鮮やかな陰影を描きつつ、背後では動機やハーモニーによって互いが関連付けられ、全体でひとつの小宇宙を織り成します。

(3)作曲家ショパンへの思い
私がピアノという楽器に魅せられる中で、自然とショパンの音楽に触れるようになりました。
最近では、音楽そのものの美しさに加え、孤高の精神性に強く惹かれています。

(4)イブニングコンサート(すばるホール)での思い出
すばるホールというと、その名前から宇宙的なものを連想させられます。
5年前にイブニングコンサートで演奏させて頂いた際は、ショパンのバラード第4番、R.シュトラウスの小品、シューマンの幻想曲という3曲が音楽的に繋がりあうことでひとつの大きな世界を描くといったプログラムを組みました。
当時、どれも初挑戦の曲で準備に苦労しましたが、今でも機会があれば、改めて取り上げたいお気に入りのプログラムとして思い出になっております。続きを読む
posted by subaruhall at 09:35| Comment(0) | 日記