2017年11月07日

メッセージリレー第5回 太田糸音さん

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(1) ピアノの詩人と呼ばれるようにピアノの表現様式を大きく広げたショパンの代表的な作品を、次々と演奏する『ショパン・マラソンコンサート』に参加させていただけます事をとても光栄に思っています。

(2)
●ワルツ第1番変ホ長調Op.18「華麗なる大円舞曲」
次々と異なる楽想が移り変わってゆく、いわゆるGrand Valse様式と呼ばれる華やかな作風で、パリに移住する前に滞在していたウィーンで聴いたウィンナ・ワルツの影響を強く感じられる、ショパンには珍しい同音連打が多用される曲。めまぐるしい旋回から生まれる熱気と興奮がワルツのもつ魅力の一つ。

●ピアノソナタ第2番変ロ短調Op.35「葬送」
最初に完成した葬送行進曲(第3楽章)の2つの主題を基に前後の楽章のモティーフを生み出す技法で書かれた叙情的で力強く独創的な中期の傑作で全4楽章制。 全楽章に共通した短三度の動機が使われることによって全体のまとまりを生み出している。最終楽章に持ってきた虚無感こそがショパンの天才たる所以だろう。

●スケルツォ第4番ホ長調Op.54
イタリア語のScherzoには滑稽、ユーモアという意味がある。ショパンのスケルツォ全4作中の中で唯一の長調、俊敏で最も難しいといわれ、かっちりとした構成で自由自在な展開なのはこの当時のショパンの作品の特徴ともいえるだろう。主部のコラール、飛び跳ねまくる和音、速い音階、アルペジオ、次々と異なるフレーズが登場する曲で、ショパンの後期の作品では珍しく喜びに満ち溢れた作品。

(3) ショパンの作品を(もちろん他の作曲家の曲もですが)本当に理解できるのは何年先のことだろうか…と感じる事が日常から多々ありますが、ピアノを通して少しずつですがショパンにも近づいていきたいと思います。

(4) 中学生の時に出演したイブニング・コンサートで、大きなプログラムに挑戦させていただいた事は、私の中での大切な節目となり今に至っています。
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posted by subaruhall at 10:16| Comment(0) | 日記