2018年01月19日

メッセージリレー第14回 関本昌平さん

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(1) 久しぶりのすばるホールでの演奏になります。これまでソロと室内楽は弾いたことがありますが、コンチェルトは初めてですので、それらとは違った、指揮者やオケとの掛け合いや、その中でどういう風に独奏楽器を魅せるか、といった点にも。リストのピアノ協奏曲ということで、もちろんみなで一緒に音楽を作るわけですが、オーケストラをリードして、ぐいぐい引っ張っていく、そういう点も。

(2) リストらしい、ありとあらゆる技巧的なピアノの可能性に満ちています。今ではよく弾かれますが、その当時聴いた人はみな驚くような、そういう作品だと思います。そのような衝撃を与えるようなピアニスティックな技巧と、美しい歌もあり、様々なピアノの可能性を感じさせる音楽だと思います。「驚かせたいな!」と思います。

(3)ショパンは、自分が小さいときに初めてその作品に触れたとき、(たとえば、幻想即興曲や英雄ポロネーズ、ワルツ第1番や小犬のワルツなど今回も演奏される曲のことですが)「いったい自分の今やっているピアノってなんなんだ!」と思いました(笑)。
ツェルニーやブルグミュラーをやっていた時でしたが、「自分のやっている曲と全然違うじゃん!」と(笑)ピアノを最初に学習するときは、まず規則的なものをやるけれど、そういうときに、「革命」や「黒鍵」を聴くと、やはり、憧れますね。自分にとって、憧れを最初に感じた作曲家、とも言えます。皆さんもそうだと思いますが、実際やっていくと奥深いですし、また、ショパンコンクールでもたくさん弾いた思い出があります。

(4)自分の実家がのどかな所にあるので、最初からホールの雰囲気に親近感をもっていました。といっても、実家からは遠いのですけれどね(笑)。
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メッセージリレー第13回 實川 風さん

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(1) (2) 二日間に渡って催されるショパンの祭典、大変楽しみです!二日目にショパンのピアノ協奏曲第一番ホ短調を演奏いたしますが、この日は同時代を彩ったシューマンとリストのそれぞれ特徴的なピアノ協奏曲と並べてお聞きいただきます。僕は常々、ショパンほど他の作曲家の作品と混じり合わない作曲家もいないように思うのですが(ショパンが入るとリサイタルのプログラム作りが途端に難しくなるように思います。)、今回は三人の協奏曲を続けて聞くことで、それぞれの作曲家の独創性や気質までが浮き彫りになるのではないかなと思っています。
ショパンのピアノ協奏曲第一番は若かりしショパンの力作で、一見華やかで感傷的な音楽の内側に、不屈の力強さを秘めています。オーケストラとピアノが細やかに室内楽的に寄り添うことが求められます。ピアニストの自在な音の動きの中、オーケストラの各楽器はオブリガード的であったり背景に回る部分が大半であるためか「オーケストレーションが弱い」などと言われる事がありますが、僕はそうは思いません。この曲では、ホルン・ファゴット・ヴィオラ・チェロといった中低音楽器に大切なモチーフやピアノとの掛け合いがたくさん出てくるのですが、これはいざ弾いてみると、ピアノという楽器の音色の美しさが特に際立つ組み合わせなのです!なので、オーケストレーションが不得手なのではなく、ピアノをオーケストラと戦わせずに、双方を室内楽的に美しく対話させることをショパンは目指し、それに成功しているように思います。

(3)僕にとってショパンへの想いはとても複雑で、大好きなのに遠ざかっていくことの多い作曲家です。即興的でありながら堅牢な構築性を持ち、内側は感情でドロドロになっているのに、表面は精工で緻密に練り上げらていて、とにかく複雑な奥行きを感じさせる作曲家です。素直にショパンと一体化するような感覚までいける時は、ものすごく自由な感覚を味わえる作曲家だとも感じます。

(4)すばるホールでの演奏は今回が初めてなので、どんなホールなのかとても楽しみです。
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2018年01月13日

【特別編】メッセージリレー 第12回 加藤哲礼さん

すばるショパンフェスティバルのナビゲーターを務めていただく加藤哲礼さんに、「ショパン・マラソンコンサート」の聴きどころを解説していただきました。

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「9人のピアニストと巡るショパンの旅路」
フレデリック・ショパン。ピアノ音楽の代名詞であるこの天才の人生を、9つの個性が、すばるホールのステージに蘇らせます。これだけまとまった数の作品を一日でまとめて聞くことができる機会は、世界的に見ても、そう多くありません。故国を愛したショパン。人間を愛し、孤独を愛し、そして音楽を愛したショパン。1月20日は一日、「ピアノの詩人」の豊かなしらべに身をゆだね、彼の儚くも美しい人生を共に旅していきましょう。
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◇第一部
壮大な本日のガラコンサートのオープニング、第一部には、ショパンらしさ、ショパンの個性が凝縮された作品を並べてみました。もぎたてのフレッシュな感性が炸裂する初期のスケルツォやノクターン、どこか遠くを見つめるようなバラードや舟歌のひそやかな語り、英雄ポロネーズの情熱と気品。多彩な小品が連結して巨大な像を結ぶのもショパンのトレードマークですが、その頂点、「エチュード集 Op.25」の全曲演奏をお楽しみいただきます。

演奏は、ピティナ・ピアノコンペティション特級に入賞した3人の俊英が担います。三好朝香さんは、作品の世界を全力で生き抜く、根っからの芸術家肌。すべての音に濃厚な情が宿り、剛毅な信念で曲の持つメッセージを強烈に語りかけます。一転、三重野奈緒さんは、音楽の襞に行き交う、きわめて繊細な情の往来に丁寧に寄り添い、真摯な歌に昇華させる純粋無垢なピアニスト。彼女のあたたかなまなざしは常に、美しい弧を描いてふわりと作品に溶けていきます。山ア亮汰さんは、すばるホール初登場の特別ゲスト。エチュード集Op.25全曲という峻厳で険しい峰々を登りこなす豪胆な若者は、今、日本中に彼をおいてほかにありません。作品に向けるまなざしの強さ、みなぎる意志、何物をも怖れぬ英気。まったく新しいショパンの世界を鮮烈に描き出すに違いありません。
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◇第二部
第二部では、ショパンの珠玉の名曲のなかでも、特によく知られ、耳にする機会の多い作品をたっぷりとお楽しみいただきます。別れの曲、革命のエチュード、小犬のワルツ、葬送行進曲、遺作のノクターン、そしてこれでもかと名旋律が湧き出すバラード・スケルツォ・幻想曲…。誰もが愛してきたショパンの世界にどっぷりと浸ってください。

十代の峻烈な才能が、名作の世界に誘います。最年少の吉原佳奈さんは、音楽を心から信頼できる健やかで伸びやかな音楽性を持ち、フレーズが向かう行き先を直感的に感知して美しさを増幅することのできる、豊かな感性の持ち主。太田糸音さんは、大学に「飛び級入学」した俊才。彼女がひとたび切れ味鋭い刃をかざせば、鮮やかなその切り口からは色とりどりの音のエキスがあふれ出し、作品に新たな命が宿ります。その閃光のまぶしさ!
第二部の最後、若いピアニストたちが描くこの特別な一日の扇のカナメの位置に、すばるホールにも縁の深いプロフェッショナルな演奏家をお迎えします。今野尚美さんは、英国王立音楽院に長く学んだ本格派。イギリスは古くから、奇をてらわずに真っ向から作品の美しさを表現する気品豊かなピアニストを数多く生み出してきた国。ごまかし、まやかし、一切なし。音楽が本来持つ美しさをとことん信じきったノーブルで成熟した解釈で、ショパンの音楽そのものが持つメッセージを普遍的に伝えてくれるでしょう。
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◇第三部
第三部には、ショパンの心の深奥に分け入るような、とっておきの特別な作品を並べました。故国ポーランドを最期まで愛し抜いた彼の魂、マズルカとポロネーズ。旋律が今この場に生まれ出るように色とりどりの音が横溢する即興曲、前奏曲、子守歌。そして、今を決然と生きてゆくラスト・ソナタ、第3番。ショパンの心象風景の世界を、共に歩いていただきます。

水本明莉さんは、音楽の核心に共振し、作曲家の生きざまそのものを狂おしいほどの情をもって抱きしめる、生まれながらの音楽家。天から降り注ぐ光にも似た独特の音色を持つ、純潔の語り部。鯛中卓也さんは、透徹した美意識に貫かれた強靭なアーティストであり、ピアノという楽器の可能性を限りなく慈しみ、詩的で香り立つようなピアニズムに生きる孤高の人。酒井有彩さんは、作り手から聴き手へ、あるいは師から弟子へ、人と人とのあいだに張り巡らされた<クラシック音楽>という穢れなき人間の営みの意味を、若くして本能的に理解している稀有なピアニスト。音楽を前にしてひたむきに今を生きる3つの無垢な個性の真摯な祈りを目と耳に焼き付けてください。

こちらでもご紹介いただいてます。
⇒ピティナ・ピアノコンペティション特級フェイスブック
https://www.facebook.com/ptna.tokkyu/


posted by subaruhall at 09:07| Comment(0) | 日記