2018年01月04日

メッセージリレー第10回 東海林茉奈さん

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(1) この大変興味深いフェスティバルに、以前からずっと憧れ続けていた曲であるシューマンの協奏曲で参加させていただけることを心から嬉しく思い、感謝の気持ちで一杯です。そして同時にその責任も強く感じております。私自身この曲に心から感動している一人なので、この曲の魅力をお伝え出来るよう精一杯弾かせていただきたいと思います。

(2) 私は今回シューマンのコンチェルトを弾かせていただきます。
私には、シューマンの曲は人間が生きていく上で感じるであろう、ありとあらゆる感情が詰まっているように感じられます。とても個人的で人間的な音楽だと思います。
シューマンのコンチェルトはシューマンがクララとの結婚を勝ち取った翌年にまず第1楽章のみ作曲され(この時点では第1楽章として書かれたのではなく、『ピアノと管弦楽のための幻想曲』として書かれました)、その4年後に改作し、2.3楽章を書き加えて完成されました。ドラマチックな幕開けで始まる第1楽章、間奏曲と題された短く愛らしい第2楽章、そして休みなく続くエネルギーに溢れた第3楽章の全3楽章から成り、どの楽章からもクララへの愛がひしひしと感じられます。
またシューマンの協奏曲は他の作曲家の協奏曲よりも、よりオーケストラと密接に結び付いたアンサンブルになっており、どちらかと言うと室内楽に近い作りになっています。指揮者の寺岡先生、そして大阪交響楽団の皆様と心を通わせて、いいアンサンブルが出来たらと思います。

(3)思えば私にとってショパンとは、音楽をやっていて良かったという喜び、この世にはこんなに素晴らしい音楽があり、生きているうちにそんな音楽に出会うことが出来て本当に幸せだなあという喜びを心から感じさせてくれた初めての作曲家でした。
彼の残してくれた沢山の素晴らしい作品のうち、まだ一部にしか触れられていないので、いつか全部取り組みたいですし、一生寄り添っていきたい作曲家です。

(4)私は高校2年生の時にすばるイブニングコンサートで演奏させていただき、それは初めての1時間のソロリサイタルでした。初めての経験だったので、それがどれだけありがたいことで、また責任のあることなのかということを強く感じたのを覚えています。そして何よりも、1時間もあの空間で演奏させていただき、お客様に聴いていただけたことが本当に幸せでした。今回は大ホールでオーケストラと演奏させていただけるという最高に幸せな機会をいただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
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posted by subaruhall at 16:38| Comment(0) | 日記