2017年10月17日

メッセージリレー第2回 三重野奈緒さん

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(1) この度はすばるショパンフェスティバルにお誘いいただきまして、ありがとうございます。フェスティバルの曲目はナビゲーターの加藤さまが割り振ってくださったのですが、なんと3曲とも初めて取り組む曲!ずっと遠くから見つめていたものの、近付けなかった憧れの先輩に初めて話しかけるときのような気持ちです。(要はドキドキしています。)すべての出会いが一期一会。これだけたくさんのショパンの作品に1日で出会えるコンサートは滅多にないので、奏者としても一聴衆としても今からとても楽しみです!

(2)
●ノクターン第2番 変ホ長調 Op.9-2
全21曲あるショパンのノクターンの中で最も有名な作品です。左手は一貫して同じ伴奏型で、右手で美しく叙情的なメロディが歌われています。

●スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20
スケルツォはイタリア語で「冗談」を意味します。冗談、というと明るく軽いイメージを持ちますが、ショパンのスケルツォは第4番を除き深刻で、大規模な作品です。しかし随所でユーモアを感じる技法が用いられています。祖国の情勢不安の中作られた作品で、ショパンのノスタルジーを強く感じます。

●舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
舟歌はヴェネツィアのゴンドラ漕ぎの歌に由来すると言われています。ヴェネツィアの街をゴンドラで巡っているような、さまざまな風景を思い起こさせる曲です。ショパンの晩年の作品で、最高傑作の1つです。

(3) ショパンは遠くて近い存在です。近くて遠いというより、遠くて遠くて遠くて…でも少しずつ近付きつつある存在です。2015年にポーランドを訪れてからは、今までのピアノの神様のような存在からぐっと近付き、一人の人間として感じられるようになりました。(天才であることに変わりはありませんが!)ショパンの作品を演奏しているときは、弾いているというより歌っている感覚になります。いつか息をするように演奏することが目標です。

(4) 大学1年生のときに、すばるイブニングコンサートに出演させていただきました。今から4年前ということになります…時が経つのは本当に早いですね。そのときはリスト・ラヴェルプログラムだったので、いつかショパンもこのホールで演奏したいと密かに思っていました。その願いが今回叶ったのでとても嬉しいです。続きを読む
posted by subaruhall at 15:54| Comment(0) | 日記

2017年10月13日

メッセージリレー第1回 三好朝香さん

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(1)この度は、すばるショパンフェスティバルへお誘いいただきまして、心から感謝致します。素晴らしいピアニストの皆様と同じ舞台で、私の一番大好きな作曲家ショパンの名曲を演奏させていただけること、とてもとても楽しみにしております。トップバッターとして、ショパンの音楽の空気感を会場の皆様に感じていただけるよう、心を込めて演奏したいと思います。

(2)
●スケルツォ第3番 嬰ハ短調 Op.39
おどろおどろしい4連符の出だしから、決然的なオクターヴの跳躍へと続いていく冒頭。星屑が降りてくるような輝かしい装飾や、宗教的でコラール風な旋律が現れ、激しく熱情的なコーダへと続いていきます。ショパンの曲で、初めて私が大曲として取り組んだ思い出深い作品です。

●バラード第4番 へ短調 Op.52
ショパンの最高傑作の一つとされる作品。薫り高い序奏から、煮え切らない徘徊するような旋律、苦渋に満ちた陰鬱な作品ではありますが、時折現れる慰めの表現に胸を打たれます。この曲を作曲した彼の当時の心境(サンドとの不仲など)を表すかのような、しかしそこから何か希望を求め彷徨うような、バラードの中でも特にショパンの才能の豊かさを感じることの出来る作品であることに違いありません。

(3)わたしはとにかくショパンが大好きです。涙が零れおちるようなメロディー、計算しつくされた和声、諧謔的ではありつつもどこか気品のあるパッセージ。そして彼の作り出す音楽の至る所に見え隠れする哀しげな響きは、私たちの心を震わせます。
ショパンの音楽は私にとって、とても大切な存在でした。幼い頃から、「次はショパンのあの曲を弾きたい!」とショパンの音楽に魅了されたことから、ピアノを学ぶことに没頭していった記憶があります。それは今も変わらず、ずっとショパンの名曲への憧れの気持ちを持ち続けています。

(4)わたしがすばるイブニングコンサートに出演させて頂いたのは、今から3年ほど前のことです。ショパンのピアノソナタ3番を演奏させて頂き、とても良いホールで大好きな曲を演奏できた幸せな思い出を鮮明に覚えています。ショパンの他にドビュッシーなども演奏させて頂いたのですが、ホールの美しい響きに後押しされ、ドビュッシー特有の響きや空気感を醸し出せたのではないかと感じました。続きを読む
posted by subaruhall at 14:37| Comment(0) | 日記